小さな飛行機と大きな冒険

1999年12月28日(火)

函館〜旭川空港

 私は美瑛の丘の上に建つ小さな宿がお気に入りで、ここ数年年越しと言えば美瑛のそ
の宿で迎えています。2000年を迎える節目のこの年、いつもなら羽田から旭川空港へと
直接向かうのですが、今回はいつもよりホンの少し休みが長く取れたこともあって函館に
ちょっと寄り道して行くことにしました。

 もう十年程も前、バイクで初めて北海道を訪れた時…最初に上陸したのは函館でした。
しかし、丁度お盆ということもあり函館山のロープウエィに乗るのも長蛇の列で断念…
リベンジという訳ではありませんが、今回は天候にも恵まれ最高の夜景を楽しむことが出
来ました。(一人で見てるのがちょっと悲しかったりするのですけど…)

 以前、函館〜旭川を利用したことのある友人によると、この飛行コースは室蘭、札幌な
どの都市、クッタラ、シコツといった湖、石狩川などを真下に見ながら飛ぶということ…
しかも、プロペラ機ということもあって飛行高度も低く、スピードも遅い?ので景色を楽
しむなら最高だよ〜♪とのことだったのですが…

函館〜上川地方上空は前線通過であいにくの曇り空…
SAAB340Bは函館空港を飛び立つと程なく雲の中へ突入…
窓の外に広がるのは雲海だけ…ちょっとがっかりです…

 そんな時、私の斜め前の席に一人旅のまだ幼い女の子の姿が目に入りました。 
私達からすれば、函館〜旭川なんてホンのわずかな移動なのでしょうけど、その娘にとっ
ては大冒険なのかもしれません。キャビン・アテンダントさんが何度も何度も、その娘の
ところを訪れて一人旅の寂しさを紛らわせようとしているのが印象的でした。

そのおかげと言うか、キャビン・アテンダントの山口さんと少しお話をすることも出来ま
した。先程の景色の件を話すと申し訳なさそうに、「天気が良くて景色が見えれば御案内
出来るんですけど…」と…HACのホームページに日記を書いているなどのお話も出来て、
最後はあつかましくも写真のお願いまで…景色は今ひとつの50分程のフライトでしたが
快適で、今回の旅の大切な思い出の一つとなりました。

旭川空港が近づくと飛行機は高度を下げ始め、雲の下へと降りて行きます。
真っ白な雪原の中を蛇行する川の様子や、まるでマッチ箱のような人家が窓の外に広がり
ます。旭川の街並みは規則正しい人工的な桝目に、美瑛界隈はなだらかな丘と曲線が…

あぁ、また美瑛に来られたのだなぁ…と、実感する一瞬でした…