坂の町 尾道で古寺めぐり

JR 尾道駅  11月の三連休、実家へ帰省するついでに尾道へ立ち寄って、坂と路地の街を散策しました。

尾道を訪れるのは小学校の遠足で一度訪れて以来のことです。
私の通っていた小学校では、近くの港からチャーターしたフェリーに乗って遠足に出掛けることも有りました。(島の学校なもので…)

尾道駅で観光案内の地図をもらって、山の上に有る千光寺を目指すことにしました。

 線路沿いの道路を少し歩いた後に、横道の細い路地へと入って行きます。
最初に訪れたのは、石で出来たアーチ状の山門が特徴的な持光寺でした。
持光寺 光明寺
 石で出来てはいるのだけど、柔らかな曲面で構成されていて石の冷たさを感じさせない、むしろほっとするような暖かさを感じました。

石畳や、階段が連なる細い路地を進むと、次々とお寺の姿が現れてきます。

光明寺は白い石灯籠と、丸く刈り込まれた松がとても印象的。
屋根の広がりもなだらかで、少し跳ね上げられた屋根の端がとても美しいお寺でした。

石畳の上には、紅葉の名残が残されていました。
白い石に、赤い葉のコントラストがとても綺麗でしたよ。
坂の町
路地の町 紅葉の名残…
三重塔  宝土寺を過ぎ、千光寺に向かうと、最後の長い石段が続きます。
日頃の運動不足には結構こたえますなぁ…

途中にはカフェや、切り絵のお店なども有って、寄り道しながら(休憩しながら)千光寺を目指しました。

左の写真は三重の塔。
なぜ五重じゃないの?とお思いでしょうが、戦時中の資材不足で全部完成させることが出来ず、結果的に三重の塔になったそうです。

五重の塔のスマートさに比べると、なんだか寸図まりで、ユーモラスで、とても可愛く感じました。
千光寺 観音堂 千手観音
 千光寺の観音堂を訪れると、普段は外からの拝観だけなのですが、「尾道七佛めぐり開創二周年記念」ということで、特別に御開帳されていました。

拝観料はお茶菓子が付いて300円、間近で観音様を見ることが出来る機会もなかなか無いので丁度いい機会だと中に入ることに。

観音堂の中に入ると、千手観音様の姿を拝むことが出来ました。

華美に光っている訳では無く、鈍く金色に輝いて年月の重みを感じさせてくれます。
しかし、観音様はなぜこんなにやわらかく、美しく感じられるのでしょうか?

通常、撮影は出来ないそうなのですが特別開帳の期間は写真を撮ってもいいですよと係の人が言って下さったので、デジカメで撮らせて頂きました。

微妙な金色の感じが出せないのがとても残念なのですが…
千手観音
拝観券に付いていたお茶菓子セット  観音堂を出ると、尾道水道の眺めの良い場所に茶屋が有り、ここで拝観券に付いていたお茶菓子を頂きました。

暖かいお茶と、甘いお菓子、11月末となって既に風は冷たいのですが、尾道水道を行き交う船の軌跡を眺めながら、ぼーっと過ごしました。

実家に帰れば姪、甥に追い回されてのんびりも出来ないので、その前の小休止という感じです。

頂上には丸い展望台も有って、尾道の町並みを眺めることも出来ました。
展望台 尾道水道 尾道大橋/新尾道大橋を望む
 千光寺までの登りは石段を歩いて来ましたが、帰りは横着をしてロープウェイに乗って一気に麓へ下ることにしました。

ロープウェイの窓からは尾道水道と、尾道大橋を眺めることが出来てとても綺麗でした。

が、このロープウェイ…山頂駅を離れると急角度で落下するかのように下り始めます。
あちこちに見える古寺を目で追いながら、尾道水道に吸い込まれるかのように麓へ降りてゆきました。

 ロープウェイで麓に降りると、一本奥の海岸通りへ出て海沿いを歩きました。
海の側で感じる潮の香り、瀬戸内で生まれ育ったせいか、やはり一番落ち着きます。
下りのロープウエイからの眺め

尾道水道の全景

尾道渡船の小さな小さなフェリー(100円)  尾道水道では、小さな渡船がせわしく両岸を行き来する姿をいくつも見ることが出来ます。

まだ時間も有ったので、ちょっと向島に渡ってみようと思い立ち、尾道渡船の桟橋に行きました。

 写真のように本当に小さくて可愛い船が一分間隔くらいでやって来ます。
何人かで貸し切って、海の上でビアパーティーなんかやったらとっても楽しそうかも。

しかし、桟橋には切符売り場も無く、船員さんもいません。
訳もわからないままに、他のお客さんらしき人にくっついてとりあえず乗ってしまいました。

もしや、無賃乗船?
乗客は私を含めてもわずかに3名。

車も乗船出来ますが、この時には人しか乗っていませんでした。
まぁ、この時間間隔で運行してくれれば信号を渡る程度の感覚で、船を待って乗るという意識も無いのでしょうが…

狭い尾道水道では、携帯のメールをチェックする間も無い程の時間で向島に着いてしまいます。
内海のため波も無く、気が付けばもう対岸という感じでした。

料金はフェリーを下りたところで支払いました。
人は100円、ジュースを買うよりも安いです…
この時の乗客は私を入れて3名でした
向島側の船着き場の風景  この港は映画「あした」のロケセットとして使用されていたそうで、どことなくレトロな感じのする作りとなっていました。

 帰りはどうせなら違う船でと思い、駅前渡船を使って尾道駅前に戻ることにしました。

尾道渡船と駅前渡船の港は少し離れているのですが、地図も持たないままにあちこち彷徨いつつ、なんとかたどり着くことが出来ました。

ちなみに、こちらの船はフェリーの中で料金を徴収するシステムでした。(やはり100円)

こちらも乗っている時間はほんのわずか、尾道駅前に到着すると丁度バスの時間だったので、しまなみライナーに乗り換えて実家へ向かったのでした。
2003.11.22